第4話

子猫はショウケース越しに僕をジーっと見ている、何かを伝えたいのか?

僕の勝手に感じたことは、「私を連れて行って…」と訴えているように見えた。

もしかしたら、自分の処分…命が尽きる日を近いと感じていたのかもしれない(今振り返って思えばだが)

 

どうすれば、この子を自分の家族として迎え入れることが出来るのか、しばらく考えた。

この子を買うお金、食事代、消耗品代、病院代、去勢手術代…

そして何よりも、この子が生を全うして天に帰るまで育て、看取る覚悟が自分にはあるのか?

 

自問自答を繰り返しながら時間が経ち、決断をする。

 

続く…